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  • No.49 「筝の古典と白繭の響き~太助筝による~」&No.50 「シェイクスピアの音楽 リュートに託した恋の歌」
  • No.49 「筝の古典と白繭の響き~太助筝による~」&No.50 「シェイクスピアの音楽 リュートに託した恋の歌」

No.49 「筝の古典と白繭の響き~太助筝による~」&No.50 「シェイクスピアの音楽 リュートに託した恋の歌」

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最新アルバムが2つ出ました。No49「筝の古典と白繭(きぬいと)の響き=太助箏による~」とNo50「シェイクスピアの音楽~リュートに託した恋の歌~」です。

まず箏ですが、これはもちろん日本のお琴のことなのですが、琴と筝とは厳密には違う楽器で、私たちが普段お琴(こと)と呼んでいる楽器の正しい名前は箏(そう)です。一方、琴という字の楽器は、正しくは琴(きん)という楽器です。この琴(きん)は私たちが見たり弾いたりする機会はなかなかありません。
箏の寿命はだいたい数十年と言われています。ですから、100年以上も前の古い箏はなかなか演奏に使われることはありませんし、昔の箏づくりの名人が作った楽器でも今演奏に使うということはめったにないのです。
大阪の筝づくりの名人に太助と言う人がいます。江戸時代末から数代続くのですが、その太助の筝が当館にあります。15年前に京都の方から寄贈していただいたものです。今まで演奏会で何度か使いましたが、なかなか奥深い音がします。ただこの筝は、演奏者の感想では、鳴らしにくいのだそうです。よってなかなかCDができなかったのですが、ようやく完成しました。さらに良いことには、尺八の古いタイプである地無し管との合奏が実現できたこと、加えて、皇居で育った日本古来の繭による絹絃の提供をいただけたことです。
さてどんな音がするのか、ぜひCDを聴いてみてください。2枚組で筝と筝曲の歴史も辿れるようになっています。

次にリュート。使用したリュートはドイツに生まれて、ヨーロッパを転々として、改造されたもので、いわゆる有名な名工が作った名器ではありませんが、楽器と社会を考える上では、興味深い楽器です。
そして選んだ曲は、イギリスの文豪シェイクスピアの劇音楽から、恋の歌を中心に。

ハムレット、お気に召すまま、真夏の夜の夢、十二夜等々、シェイクスピアの劇中で展開される悲喜こもごもの人間ドラマを演出する音楽です。ソプラノとリコーダーも加わって、しっとりと味わい深いアルバム。クリスマスの夜にもぴったりです。