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2019年11月14日()レクチャーコンサート

第197回レクチャーコンサート「よみがえった金属弦アイリッシュ・ハープ~鉄の弦・真鍮の弦・銀の弦~」

第197回レクチャーコンサート「よみがえった金属弦アイリッシュ・ハープ~鉄の弦・真鍮の弦・銀の弦~」

第197回レクチャーコンサート「よみがえった金属弦アイリッシュ・ハープ~鉄の弦・真鍮の弦・銀の弦~」

日 時:2019年11月14日(木) 開場18:30 開演19:00
入場料:一般2,000円、学生1,000円(24歳以下の学生) ※未就学児の入場はご遠慮ください。
会 場:楽器博物館 天空ホール
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター、浜松市文化振興財団オンラインショップ(http://www.hcf.or.jp/shop/index.html)
 ※9月15日(日)より発売
 ※当日券は18:00より発売します。(残席がある場合のみの発売となります)
お問合せ・チケット予約:楽器博物館(TEL.053-451-1128)

アイルランドの国章でもあるアイリッシュ・ハープは、11世紀頃に原型が完成した。伝統的なアイリッシュ・ハープの胴は1本の木をくり抜いて作られ、金属弦が張られていた。その長く美しい残響音は、哲学者ベーコンにも称賛された。アイルランドでは盲人がハープを学び放浪の音楽家となる習慣があった。なかでも有名なのがカロランで、独自の作風によって一時代を築いた。1738年のカロランの死後、聴衆の趣味の変化等により、アイリッシュ・ハープは衰退の一途をたどる。「最後のアイリッシュ・ハープ奏者」と呼ばれたバーンが1863年に他界し、アイリッシュ・ハープはついに歴史の表舞台から姿を消す。100年近く幻の弦楽器となったアイリッシュ・ハープは、1980年代頃からアン・ヘイマンらによって復興運動が行われた。本公演では、自作の楽器による演奏を交えながら、アイリッシュ・ハープの歴史と現在についてわかりやすく解説する。

プログラム(予定)
アイルランドの子守唄 Suantree,Irish
ダ・ミヒ・マヌム Da mihi manum,Rory dall O’Cathain
ワイルドギース Wild Geese,Myles O’Reilly
リムリック・ラメンテーション Limerick Lamentation,Myles O’Reilly
妖精の女王 Fairy Queen,Turlough O’Carolan(1670-1738)
コール夫人 Mrs.Cole,Carolan
カロランの音楽への別れ Carolan’s farewell to music,Carolan
小さな黒いバラ Rosin Dubh,Irish
フラーへのフライト Flying to the Fleadh,Patrick Davey
若者の夢 The young man’s dream,Irish
ダニーボーイ Danny Boy,Irish

出演

寺本圭佑
京都市出身。ハープを雨田光示、坂上真清、音楽学を樋口隆一各氏に師事。アン・ヘイマンやシボーン・アームストロングらとの出会いから、19世紀末に姿を消した「金属弦アイリッシュ・ハープ」の復興に献身することを決意。演奏と研究、楽器制作、音楽教育を通して、全国でこの楽器の魅力を伝える活動を行っている。18世紀以前のアイリッシュ・ハープの研究により芸術学博士(明治学院大学大学院)。講演、メディア出演多数。