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静寂の音響 クラヴィコードの世界 ![]() 2011年12月3日(土)18:45開演 入場料:大人2000円、学生1000円 (未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。) 会場:楽器博物館天空ホール(展示室地下) チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター 問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128) 『静寂』という二文字で皆様が思い出されることは何でしょうか? クラヴィコードの物理的な音量は小さいのですが、その中に隠されている 「歌心」と「ダイナミズム」は人の心の大きさほどの広がりを持ちます。 今回のプログラムではクラヴィコードを手元楽器として愛した作曲家達から 生まれた作品をお届けしたいと思います。 3月11日以来、私たちは日常生活全般の価値観を見直す日々を過ごしています。 ローソク一本が灯す明るさに気づくとき、人間の耳はクラヴィコードの 音の中にも新しく拓かれることでしょう。 宮本とも子 耳を澄ます ピアノとも、チェンバロとも、オルガンとも違う鍵盤楽器がある。 それはクラヴィコード。16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで 広く使用された古楽器である。奏者がキーを押すと、マイナス ドライバーの先のような金属片が弦を打って鳴るのだが、 打った後もその金属片は弦に接触したまま、つまり奏者はキーを 押したままにしないといけない。ちょうどオルガンのように。 そして、奏者がキーをかすかに揺らすと、なんと消え行く音に ヴィブラートがかかるのである。総体的な音量は、とても小さい。 もし静かな夜に演奏したなら、時計の針の動きの音も、 暖房のファンの音も気になってしまうほどだと、宮本さんは言う。 だから弾き手も聞き手も自分の耳を研ぎ澄ます。 そう、この感覚を一度味わったら、もう中毒になってしまうほど 魅惑のある楽器。それがクラヴィコードなのだ。 嶋和彦(楽器博物館館長) ■プログラム インヴェンション 全曲(J.S.バッハ) ソナタ ホ短調(C.P.E.バッハ) 幻想曲 ニ短調(W.A.モーツァルト) ソナタ ハ長調(W.A.モーツァルト) ソナタ ヘ長調(J.ハイドン) ■出演 宮本とも子 宮本とも子 東京都出身。ジュリアード音楽院プレカレッジ、聖心女子大学を経て ニューイングランド音楽院及び同大学院オルガン科を優等で卒業。 後にオランダ政府給費留学生として、スウェーリンク・アムステルダム 音楽院に学び、オルガン演奏のソロ・ディプロマを得る。A.バーニー、 林佑子、H.フォーゲル、L.F.タリアヴィーニ、故K.ボルト教授らに師事。 1974年以来、ボストン近郊のフィスク・オルガンを始めとした 現代製作家による手造りオルガンとヨーロッパでは数百年を経た楽器で 演奏活動を行なう。 1980年にはオランダの歴史的名器オーストハウゼンのオルガン (1521年完成・笛は1414年に遡る)で記録用録音の依頼を受けオランダの UnifoxよりLPをリリース。 日本では、オルガン製作家の故辻宏、横田宗隆、草苅徹夫各氏の、 イタリアではG.ギラルディ氏のオルガンやレガールの奉献演奏を担当した。 2003年9月、Great Organs in Japan シリーズ Vol.1として、オルガン 録音では世界的に定評のある米国LOFT RECORDINGSからフェリスホールの 石井記念オルガン、Taylor & Boody Opus 17のCD「バッハオルガン作品集: 宮本とも子」がリリースされた。2004年から2008年まで福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくいでオルガニスト養成講座の講師を務め、 同時にオルガンの普及活動の企画や演奏に携わる。 その他、米国ミシガン州在住の楽器製作家K.ヒルとの30年に及ぶ コラボレーションを通して日本にクラヴィコードを広く紹介し、日本、 ドイツ、イタリアなどでクラヴィコードの演奏活動も行う。 2010年4月には、浜松市楽器博物館所蔵の歴史的名器を紹介するCDシリーズで 演奏を担当したソロ・アルバム「クラヴィコードの世界」がリリースされ、 「朝日新聞」の for your Collection (2010年4月8日)の推薦盤に、 「レコード芸術」誌(2010年5月号)器楽部門の特選盤に推薦される。 現在、フェリス女学院大学音楽学部及び同大学院音楽研究科教授。 |