コレクションシリーズ38 「イギリス・ソナタ ~ブロードウッド・ピアノ 新世紀の響き~」

内容

コレクションシリーズ38 「イギリス・ソナタ ~ブロードウッド・ピアノ 新世紀の響き~」

平成24年度(第67回)文化庁芸術祭レコード部門大賞受賞

演奏

小倉貴久子

使用フォルテピアノ

ジョン・ブロードウッド&サン 1802年頃 ロンドン
突き上げ式 68鍵 F1~c4 全長227cm A=410Hz
浜松市楽器博物館所蔵

アルバムによせて

このアルバムで演奏している1802年頃製作のブロードウッドのピアノは、今まで浜松市楽器博物館コレクションシリーズで収録したオリジナルのフォルテピアノの中で、最も古いピアノになります。それにも関わらず、このブロードウッドのピアノは近代的で新鮮な響きが印象的です。

18世紀末から19世紀にかけてのイギリスのブロードウッド社は、飛ぶ鳥も落とす勢いでヨーロッパ中にその名が広く知られ、物理学者や音響学者の科学的意見を取り入れて製作されたピアノは、当時の作曲家&演奏家たちの憧れの的でした。

新しい時代の到来を予感させたブロードウッド社の近代的なピアノは、産業革命に沸く当時のイギリスの社会状況とも一致して、19世紀にピアノ文化が花開く一端を担ったのです。

そんな時代の空気を映し出したく、本アルバムでは、1793年から1804年までの、18世紀から19世紀をまたぐ約10年間の作品に焦点をあてたプログラムを組みました。

小倉貴久子

演奏曲目

No.曲名
J.L.デュセック(1760~1812) ソナタ 変ロ長調 作品23 Sonata in B-flat major Op.23 (1793)
1 Ⅰ アレグロ・コン・スピリート
2 Ⅱ パストラーレ、アレグレット・モデラート・コン・エスプレッシオーネ
J.ハイドン(1732~1809) イギリス・ソナタ ハ長調 Hob. ⅩⅥ:50(1794)
3 Ⅰ アレグロ
4 Ⅱ アダージョ
5 Ⅲ アレグロ・モルト
J.フィールド(1782~1837) ソナタ 変ホ長調 作品1-1(1801)
6 Ⅰ アレグロ・モデラート
7 Ⅱ ロンド、アレグレット
M.クレメンティ(1752~1832) ソナタ ロ短調 作品40-2(1802)
8 Ⅰ モルト・アダージョ・エ・ソステヌート ー アレグロ・コン・フォーコ、エ・コン・エスプレッシオーネ
9 Ⅱ ラルゴ、メスト・エ・パテティーコ ー アレグロ
L.v.ベートーヴェン(1770~1827) ソナタ ハ長調 作品53「ヴァルトシュタイン」(1803/04)
10 Ⅰ アレグロ・コン・ブリオ
11 Ⅱ イントロドゥツィオーネ、アダージョ・モルト
12 Ⅲ ロンド、アレグレット・モデラート

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