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講座「アフリカ民族音楽紀行」



世界史上の恥部ともいえる300年に及ぶ非道な奴隷売買の果てに、
"暗黒大陸"の烙印を押された上、恣意的な国境を押しつけられて
しまっているアフリカですが、実はこの大陸の各地にも、
河川とオアシスを大動脈として形成された、輝かしい文化が
息づいてきていたのでした。
音と映像を通してその歴史的・地域的実情に迫ってみたいと思います。



第1回 「海岸に花開いたスワヒリ文化」
日 時:平成23年10月8日(土)14:00-16:00

アフリカの東海岸一帯は、中世の頃のペルシア・アラブ勢力の南下とともに
海岸都市帝国が形成され、黒人文化と融合したスワヒリ文化圏が登場しました。
ターラブ音楽はその典型でしょう。
マダガスカルにはアジアの香りも残されています。



第2回 「南アフリカのポリフォニー」
日 時:平成24年1月14日(土)14:00-16:00

かつてモノモタバ王国やズールー王国の栄えた南アフリカ一帯の諸族は、
大変に優れたポリフォニー音楽を持っています。
なかでも男声中心のムブーベと呼ばれる合唱はすばらしく、アメリカの
ゴスペルやスピリチュアルの祖ともいわれています。



第3回 「コンゴ川を遡る」
日 時:平成24年3月3日(土)14:00-16:00

コンゴ川流域の熱帯雨林帯は古代文明こそ持ちませんでしたが、
近代化の時点での鉱山開発に伴って、外部からの経済・文化の
流入とともにリンガラ文化の急成長をみ、今ではアフリカン・
ポップスのひとつの発信地となっています。
ピグミーの合唱にも耳を傾けましょう。



第4回 「ギニア湾岸の三角貿易」
日 時:平成24年3月10日(土)14:00-16:00

もともと資源に恵まれていた湾岸の一帯は、ヨーロッパの進出とともに
"三角貿易"の一角に組みこまれ、人と物の交流の激しい地域として
展開してきました。
この地の音楽の変貌にそれははっきりと映し出されています。
トーキング・ドラムにも注目しましょう。



第5回 「サヘルのグリオたち」
日 時:平成24年3月17日(土)14:00-16:00

中世の頃から強大な黒人王国を形成してきたニジェール川流域の
サヘルの一帯では、無文字社会にありながらグリオと呼ばれる
世襲の口承伝統の語り部が広く活躍してきました。
彼らはコラやバラフォンを手に歴史から情報まで
すべてを語りついできたのです。




会 場:アクトシティ研修交流センター
受講料:各回500円
対 象:高校生以上30名(先着順/要申込み))
申 込:お電話にて楽器博物館へどうぞ。(TEL 053-451-1128)
講師:江波戸 昭(えばとあきら)
明治大学名誉教授。1932年東京生まれ。55年東京大学理学部地理学科卒業。
60年同大学院博士課程修了、理学博士。65年明治大学商学部専任講師を経て
助教授、教授。02年名誉教授。専門の経済地理学に加えて、民族音楽の研究
を続けている。楽器を描いた世界の切手のコレクターとしても有名。
1970年から2000年までNHK・FM「世界の民族音楽」を担当。
民族音楽関連の著書に「世界の音・民族の音」(青土社)、
「民族音楽CD200‐世界の音を聴く」(立風書房)、
「世界の民族音楽‐切手にみる楽器のすべて‐」(生活情報センター)など、
地理学関連の著書に「東京の地域研究」(正・続)」(文明堂)、
「郷土史田園調布」(中央公論事業出版)などがある。