特別展「和魂洋才・オークラウロと大倉喜七郎」

詳細

会 期:2015年11月1日(日)~2015年12月7日(月)
     ※11/11(水)、11/25(水)は休館
開館時間:9:30~17:00
観覧料:常設展料金のみで観覧できます
特別協力:大倉集古館、(公財)大倉文化財団 監修:田中知佐子(大倉集古館副主任学芸員)
協力:琴古流尺八宗家竹友社 国立音楽大学附属図書館 日本近代音楽館
    宮城道雄記念館 オークラアクトティホテル浜松 ほか
お問合せ:楽器博物館(053-451-1128)

特別展関連イベント

楽器博物館第175回レクチャーコンサート
「和魂洋才~オークラウロ~」 
11月7日(土)18:30 楽器博物館天空ホール 2,500円
出演:小湊昭尚(ソプラノ・オークラウロ) 松下尚暉(アルト・オークラウロ) 
    元永拓(バス・オークラウロ) 愛川聡(ギター) 田中知佐子(解説・大倉集古館副主任学芸員)
 
オークラウロと美食家の晩餐会
(主催:オークラアクトシティホテル浜松)
11月23日(月・祝)18:00 オークラアクトシティホテル浜松 レストランパガニーニ(30F) 25000円
出演:小湊昭尚(オークラウロ) 土屋雄作(ヴァイオリン) 齋藤純一(ギター) 田中知佐子(解説)
問合せ:オークラアクトシティホテル浜松 tel.053-459-0111

ミュージアムサロンコンサート(展示室ミニコンサート)
■11月8日(日)14:00~14:30 楽器博物館天空ホール
出演:小湊昭尚(ソプラノ・オークラウロ) 松下尚暉(アルト・オークラウロ)
    愛川聡(ギター) 田中知佐子(お話)
■11月24日(火)14:00~14:30 楽器博物館天空ホール
出演:小湊昭尚(オークラウロ) 土屋雄作(ヴァイオリン) 齋藤純一(ギター) 田中知佐子(お話)

 

 幻の楽器オークラウロ9点(※)を展示!
 文化芸術、音楽をこよなく愛し、オークラウロを作り、大和楽という邦楽をも創始した、
 大倉財閥二代目、男爵 大倉喜七郎とは?
  ※11月7日までは7点

大倉(おおくら)喜七郎(きしちろう)はバロン(男爵)の愛称で親しまれ、音楽をこよなく愛した。
大正末期から昭和初期にかけて、伝統的な三味線音楽に西洋音楽の歌唱法などを取り入れた新しい日本の音楽「大和楽(やまとがく)」を創始した。尺八に西洋のフルートのベーム式キーシステムを取り入れた新楽器「オークラウロ“Okraulo”」を考案し自らも演奏した。
本展では、浜松市楽器博物館所蔵のソプラノオークラウロ1点と、大倉集古館所蔵のソプラニーノ、ソプラノ、アルト、バス、横吹きオークラウロ7点、当時の教則本、楽譜、演奏会プログラムなど、総計約50点の資料を展示し、昭和10年~20年に隆盛を極め、戦後は財閥解体とともに忘れ去られてしまった幻の楽器オークラウロと考案者である文化人大倉喜七郎を紹介する。

大倉喜七郎 (1882~1963)
大倉財閥の創設者・大倉喜八郎の長男として生まれる。イギリス・ケンブリッジ大学に留学。父・喜八郎の死後は大倉財閥の2代目となり、事業を引き継いだほか、ヨーロッパ式の本格的な観光ホテルの導入を目指し、川奈ホテル、赤倉観光ホテルを設立した。第二次大戦後は財閥解体の苦難に直面し、父親に代わり会長を務めていた帝国ホテルを公職追放により離れるが、昭和37年に欧米の合理性と日本古来の伝統美を兼ね備えた国際ホテルを基本構想としたホテル・オークラを設立するなど、日本にホテル業において果たした業績は大きい。
また、文化・スポーツ面に広く功績がある。イギリス留学中にはロンドン近郊のブルックランズ・サーキットで最初に行われたカーレースで、イタリア製フィアットに乗り2位入賞を果たす。昭和5(1930)年には横山大観を始めとする日本画家たちを全面支援し、イタリア・ローマで「日本美術展覧会」を開催した。また、屈指の趣味人としても知られ、囲碁、舞踊、ゴルフなどに多彩な才能を発揮し、特に音楽ではオペラ歌手・藤原義江を支援したほか、新邦楽の一種である大和楽を創設し、尺八とフルートを合わせた新しい楽器「オークラウロ」を開発するなどした。「バロン・オークラ」と呼ばれて親しまれる。

展覧会開催によせて
 この度は、浜松市楽器博物館20周年の記念すべき年に、大倉喜七郎とオークラウロの展覧会を開催して頂くこととなり誠に感謝の念に耐えません。楽器博とは、随分以前に大倉家旧蔵の純正調オルガンをご寄贈した際よりご縁があり、2011年には当館ご所蔵のオークラウロを拝借して大倉集古館の展覧会に出品させて頂きました。今度は、オークラウロから繋がる縁で、浜松の地で喜七郎の音楽面での事績をご紹介できる機会に恵まれました。オークラウロは、尺八で自由に西洋の音楽を奏でたいという喜七郎の夢から生まれた新しい楽器です。オーケストラの設立など西洋音楽の普及にも尽力しながら、邦楽器の音色の素晴らしさを世界にもっと知らしめようとした喜七郎の考えは、現代の私たちの心にも真っ直ぐに響くものではないでしょうか。会期中には、オークラウロのコンサートも予定されており、その音色を実際にお聴きいただくこともできます。この展覧会を通じて、昭和初期に喜七郎やその周辺の人々が思い描いた日本の音楽の未来に思いを馳せて頂ければ幸いです。                                                              大倉集古館

更新:2015/7/14

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