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フラメンコ
〜ギターと歌と踊りの恍惚〜







2012年1月25日(水)19:00開演

入場料:大人2000円、学生1000円
(未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。)
会場:アクトシティ浜松 音楽工房ホール
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター
問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)



 18世紀後半、迫害と苦難を受けたジプシー達がその思いを歌に込めたのが始まりといわれるフラメンコ。
当初はギターもつかず、机をたたいたり、手拍子だけの伴奏で歌が発展した。
のちに、元々スペインにあったリュートを前身とするギターが寄り添い、こぶしのような伸びる歌にあわせて、
指をかき鳴らすラスゲアードなどの奏法が発達した。リズム楽器の要素が強いギターは、表面の保護目的に
ゴルぺ板を張っているのが特徴でもある。
 伴奏楽器として始まったフラメンコギターは、今では、歌の伴奏のほか、踊りの伴奏、そして独奏という
3つにジャンルが分けられ、スペインではそれぞれにスペシャリストが活躍している。
伝承芸能であるフラメンコは、楽譜の通りに弾く、歌う、踊るという概念がもともと存在しない。
一人の人間が、率直に思いのたけを表現するものであり、ギターや歌や踊りも本質的には個人芸で成り立つ。
今は多様な音楽が混じり、ギター音楽が複雑になる傾向にあるが、その時感じたものを音に込めるという
フラメンコの根幹は、永遠に受け継がれている。
 フラメンコは、普段は視覚上どうしても踊りが注目されるが、このコンサートではギターにスポットをあて、
歌とともに音楽の魅力を存分に味わっていただく。


■プログラム

ギター独奏

ロンデーニャ〈FIJINO〉
 名手ラモン・モントージャが広めた変則調弦の曲。鈴木尚作曲。
タンゴジプシーの好きな2 拍子系のリズム曲。弾き手の自由な構成と
即興で演奏される。

ソレアレス
フラメンコの母と呼ばれる起源の古い伝統曲。この曲が持つリズム
構成は12 拍を一つの単位にし、3,6,8,10,12 拍目にアクセントを
持ち、コンパスと呼ばれてフラメンコの重要な骨格になっている。

カンテ独唱

トナ そして デブラ
フラメンコの唄の中で最も起源が古く、18 世紀後半ごろにジプシー
達の苦難や迫害に対する魂の叫びが唄になったといわれている。
現存するいくつかの型を無伴奏で唄う。

ブレリア
シェリー酒の産地、へレス・デ・ラ・フロンテラが発祥の地といわれる
高速3 拍子のドライブ感あふれる曲。短い唄が即興で次々と繰り出される。

マラゲーニャ
マラガの民謡をスペインマラガ県の人たちが自分たちだけのフラメンコの
世界を生み出して発展させた。多くの演唱スタイルは、数限りない型を生み、
最も深遠な人間の様々な感情を捉えている。

踊 り

アレグリアス
 港町カディスを題材にした歌詞が頻繁に歌われる。陽気で快活なアレグリアは喜びという


■出演

フラメンコギター/鈴木 尚
カンテ(フラメンコ歌)/阿部 真
踊 り/大塚友美



鈴木 尚 すずきたかし
1956年東京生まれ。中学校時代フォーク歌手長谷川きよしに影響を受け、
ガットギターを弾き始める。高校時代に、世界的フラメンコギタリスト、
パコ・デ・ルシアの初来日公演をテレビ番組で見て衝撃を受ける。
1976年説田稔氏にフラメンコギターを師事する。1980年三谷真言氏に師事する。
1984年マドリッド滞在後、セビージャに住む。マノロ・マリン舞踊アカデミアで、
舞踊伴奏を修行後、プロデビューする。アルメリアのアグア・ドゥルセにて、
タブラオ「ロシエロス・ドス」でヘスス・エレディア率いるグループに参加。
踊り手ジョランダ・エレディアのギタリストを務め、テレビ番組「ヘンテ・
ホベン」に出演。1985年帰国後、加藤直次郎、山本将光とフラメンコグループ
「サマラ」を結成。都内のライブハウスなどに出演。
1989年再渡西。ヘレス・デ・ラ・フロンテラに滞在。地元のペーニャフラメンカを
中心に研究活動をする。1990年、現代ギターGGサロンにて、ソロコンサートを開催。
1999年初オリジナルアルバム「ラ・ダンサ・デル・アルテ」を発表。
新宿エル・フラメンコで発売記念コンサートを開催。2004年セカンドアルバム
「船着場」をリリース。同年「フラメンコ曽根崎心中」が、フェスティバル・
デ・ヘレス公演に招聘される。後、CD「ディエス・コローレス」に参加。
2007年以降、「フラメンコ熱風三夜」公演に参加。
これまでに、多くの来日スペイン人アーティストと共演。歌い手では、
マヌエル・アグヘータ、ビセンテ・ソト、ロメリート・デ・ヘレス、
アントニオ・マレーナ、マノロ・セビージャ、クーロ・フェルナンデスなど。
ギタリストでは、モントジータ、チクエロ、ホセ・ルイス・モントン、
ミゲル・アンヘル・コルテス、ミゲル・ペレなど。


阿部 真 あべまこと
多摩美術大学在学中に旅行で訪れたスペイン・バルセロナで初めてフラメンコを観る。
帰国後、同学フラメンコサークルで歌を始め、大木ユリ氏に師事。
'02年より渡西を重ねながら現地のアーティストに学び、05年に日本フラメンコ協会
主催の新人公演において努力賞を受賞。10年には踊り伴唱で培った経験を活かし
ギタリスト松村哲志と自身初のCDアルバム『MELOMA』を発表。現在は歌とギターだけの
シンプルな構成によるソロライブも精力的に行い各地を廻っている。
参加C Dに『1 0 c o l o r e s 』『p u e n t e d eesperanza』『oracion』がある。


大塚友美 おおつかゆみ
静岡県浜松市出身。'88年スペイン・セビリアに渡り、エル・ファルーコ、ファナ・アマヤらに師事。
帰国後、ギターラをはじめ、東京都内のタブラオや劇場の数々に出演。
'91年日本フラメンコ協会第一回新人公演において新人奨励賞(公演における最高賞)を受賞。
'94年ソロリサイタル開催。その後も渡西を繰り返し、人々の生活の中に息づくフラメンコを追求。
00年浜松市に拠点を移し、地元に根差した公演活動を続ける。
'07年以降シリーズ化している「フラメンコ熱風三夜」は、フラメンコ界の話題を集めた。
'09年「平成20年度浜松ゆかりの芸術家」として顕彰され、翌年3月「大塚友美フラメンコリサイタル
〜祭練りを迎えて」と題した顕彰記念公演を開催した。同年フラメンコ情報誌「パセオ」社から、
レッスンドキュメンタリーDVD「自宅でクルシージョ・大塚友美〜踊りは○でできている」が出版された。
東京と浜松で後進の指導にあたる。