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江戸の風流〜東流二絃琴〜






2011年10月30日(日)18:30開演

入場料:大人2000円、学生1000円
(未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。)
会場:楽器博物館天空ホール(展示室地下)
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター
問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)



 東流二絃琴(あずまりゅうにげんきん)は、八雲琴(やくもごと)をもとにして、明治の初めに東京で生まれた
二弦のお琴とその楽派の名称です。細長い桐の胴に、同音に調弦した2本の絹絃を張り、左手で弦を押えて
音の高さを変え、右手で弦をはじいて鳴らします。

 八雲琴は江戸時代末期に伊予(現在の愛媛県)の中山琴主が出雲大社の神託を得て創案した楽器で、
神前の祭儀に使いました。明治維新の折、琴主の弟の大岸元琴が東京で稽古場を開き、ここに入門した
初代藤舎盧船(とうしゃろせん)が、長唄や端唄、俗曲の伴奏に適するようにと八雲琴を改良して普及させた
のが東流二絃琴です。

 演奏の手軽さから、良家の婦人の酒脱で粋な遊芸として明治時代に大いに流行しました。長谷川時雨の
「旧聞日本橋」や、夏目漱石の「吾輩は猫である」にも登場します。

 戦後は演奏者も少なくなり、八代目が再興を期して活動していたのですが、残念なことに現在演奏者は
数えるほどです。

 このコンサートでは、東流二絃琴の澄んだ調べに乗せて、江戸の風流を楽しんでいただきましょう。


■曲目

 初秋(はつあき)
   二絃琴手ほどきの曲です。手事で虫の音を表現し、秋の気配を唄っています。
 砧(きぬた)
   初代藤舎盧船が最初に作った曲といわれています。野路の玉川の流れと砧を打つ音を音色に取り入れています。
 小督(こごう)
   平家物語から。仲国が馬を駆って、琴の音を頼りに、嵯峨に身を隠した小督を探しに行く様を表現しています。
 風(かぜ)
   枕草子「風は〜」の部分を念頭に、昭和一〇年、町田佳聲氏が二絃琴のために作曲してくださいました。
 浅草八景(あさくさはっけい)
   東流二絃琴の代表的な曲。大川に沿って浅草御蔵までを辿る、切れのよい江戸情緒豊かな曲です。
                                                                 ほか

 東なる 都はここに豊かなる
 恵みぞ深き神田川
 渡る出口の柳橋 くしけずる
 風もかいあるなまよみの
 その夏びきの糸の音を
 律に合わせて
     (「浅草八景」より)



■出演

 藤舎盧柯、藤舎盧雲、藤舎盧桜、藤舎盧文、藤舎盧井、藤舎盧二 ほか



東流二絃琴東会
 昭和初期に四代目藤舎盧船が、一門の集まりや温習会の時に「東会」の名を冠し、以後現在まで続いています。
東京を本拠としていた東流二絃琴は、大正12年の関東大震災、さらに昭和20年の戦災により大打撃を受け、
お琴も演奏者も僅かになっていたのですが、その後六代目、七代目、八代目盧船の尽力により「東会」を
存続させることができました。今、「東会」は会員も僅かになってしまいましたが、私どもの師匠である八代目
盧船の意思を継いで、月に一度は集まってお琴を弾き、どうにかして後世に繋いでいけないものかと、会員一同
微力ながら努力しているところです。

「東会」代表 藤舎蘆柯 とうしゃろか
1981 藤舎蘆翠(八代目藤舎蘆船)に師事
1982 東流二絃琴演奏会(東邦生命ホール)
1987 「NHK邦楽百選1〜80絃」に出演
1988 八代目藤舎蘆船襲名披露 
    藤舎蘆柯名取披露(国立劇場)
1992 第1回「少数絃の集い」(有楽町「マリオン」)
    第2回「少数絃の集い」(品川歴史館)
1998 浜松市楽器博物館レクチャーコンサート
2000 東流二絃琴と八雲琴(紀尾井ホール)
2001 第6回「少数絃の集い」(上野奏楽堂)
2004 八代目家元藤舎蘆船死去
2004 国立博物館の日記念イベント
    「東流二絃琴演奏会」 (東京国立博物館)
2006 藤舎蘆柯「東流二絃琴東会」代表に就任
2008 長谷川時雨展「二弦琴を楽しむ会」
    (中央区タイムドーム)
2010 第3回「三味線小曲の世界」出演
    (内幸町ホール)