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2019年01月23日()レクチャーコンサート

第190回レクチャーコンサート「田園の愉しみ~18世紀フランス宮廷のバグパイプ“ミュゼット”」

第190回レクチャーコンサート「田園の愉しみ~18世紀フランス宮廷のバグパイプ“ミュゼット”」

第190回レクチャーコンサート
「田園の愉しみ~18世紀フランス宮廷のバグパイプ“ミュゼット”」

日 時:2019年1月23日(水) 開場18:30 開演19:00
入場料:一般2,500円、学生1,000円(24歳以下の学生) ※未就学児の入場はご遠慮ください。
会 場:楽器博物館 天空ホール
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター、浜松市文化振興財団オンラインショップ
 ※11月23日(金)より発売
 ※当日券は残席がある場合のみ発売します。
お問合せ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)

ヨーロッパ、北アフリカ各地に分布するバグパイプは牧畜民、農民の誇る楽器。その中で小さなバグパイプ“ミュゼット”は、18世紀フランスの貴族に愛され、クラシック音楽のための楽器となった。息を口で吹き込むのではなく、腰に取り付けた「ふいご」で送ったので、演奏する姿が優美に見え、婦人にも演奏できる楽器として人気を得た。18世紀のミュゼットには象牙製の管、銀を細工したキー、そして革袋を覆うカバーには当時最先端のデザインによる刺繍や宝石などがあしらわれ、所有者にとっては宝物にもなった。ミュゼットは、当時貴族の間で流行していたピクニックのような「野外での遊び」でダンスの伴奏に使われ、オペラやバレエでも「パストラーレ」という牧歌的なシーンによく使われた。「田園の楽器」ミュゼットの、オーボエの高音を愛らしくしたような音色は、ナイーヴで、時に滑稽だったりもした。その音色は心をほのぼのとさせた。

<プログラム(予定)>
◆P.ボルジョン・ド・セレリ:エアとブランル ハ調(《ミュゼット概論》より)
◆作者不詳(スザート編):ベルジュレット・サン・ロッシュ
◆J.オトテール:前奏曲、序曲、サラバンド、行進曲(《ミュゼットのための小品集》より)
◆ジャン・フィリップ・ラモー:ロンドーによるミュゼット/タンプーラン
◆N.シェドヴィル:ソナタ 第2番 ハ長調(《忠実な羊飼い》op.13より)
◆J-M.オトテール(ル・ロマン):メヌエット、竜騎兵の行進曲、コントラダンス「ファラオ」
(《ミュゼットのためのメソード》op.10より)
◆マラン・マレ:田園の祝典(ヴィオール曲集第4巻より)
◆フィルベール・ド・ラヴィーニュ:ソナタ1番「ラ・ボサン」

出演

上尾 直毅(ミュゼット/解説)
東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業後オランダに渡り、チェンバロをG.レオンハルト、A.アウテンボッシュの両氏に師事、フォルテピアノをS.ホーホランド氏に師事しそれぞれソリストディプロマを得て卒業。オランダではデン・ハーグ王立音楽院古楽器科の伴奏員、オランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者などを務めた。鍵盤楽器の他、宮廷バグパイプ“ミュゼット”を独自に研究、インターネット上で発表している。現在、「オーケストラ・リベラ・クラシカ」(指揮:鈴木秀美)、声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」、「レ・ボレアード」(指揮:寺神戸亮)などの古楽オーケストラやアンサンブルのメンバーとして活躍している。桐朋学園大学音楽学部講師。

西野 晟一朗(チェンバロ) 桐朋学園大学古楽器科チェンバロ専攻を卒業。チェンバロ、通奏低音を有田千代子、上尾直毅の各氏に師事。声楽アンサンブル「オリエンス」(指揮:小笠原美敬)伴奏員、アルル音楽教室チェンバロ講師。

和田 達也(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
桐朋学園大学チェロ専攻を経て現在桐朋学園カレッジディプロマコースヴィオラ・ダ・ガンバ専攻に在籍。これまでにチェロを藤澤俊樹、毛利伯郎、ラーズロー・メゾの各氏に師事。現在ヴィオラ・ダ・ガンバをエマニュエル・ジラール氏に師事。