第137回 レクチャーコンサート「日イ国交60周年記念 北インド夢幻」 ~サロードの音宇宙~

詳細

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開催概要

入場料:大人2000円、学生1000円
(未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。)
会場:楽器博物館 天空ホール
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター
浜松市文化振興財団オンラインショップ http://www.hcf.or.jp/shop/index.html
問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)

 サロード Sarod とはシタールと並んで北インドを代表する弦楽器。名称は「音楽」を意味するアラビア語やペルシア語、「良い音」を意味するサンスクリット語が起源といわれる。楽器そのものは、11世紀以降インドへのイスラムの進出とともに伝わった中東起源の弦楽器が、インドで改良されていったものと考えられる。
シタールと比べれば、サロードの音は深く内省的といわれる。

 このコンサートでは、サロードとタブラによる古典音楽とともに、ギターや三味線を加えた現代に生きるサロードの姿も紹介し、長いインドの歴史に培われた深遠なる音宇宙を紹介する。

プログラム(予定)

北インド古典音楽
時間と季節にあわせたラーガによる演奏。
曲目は当日のお楽しみ。

IONA#trio のオリジナル曲
Badrinath
インドにあるヒンズー教の聖地。北インド古典音楽ラーガの構成を基にした曲。
Maya
ヒンズー語でチャーミングという意味。三味線を使いお祭りのような楽しさと、中間部に挿入されたインドの古いフォークソングの旋律に懐かしさを覚える、楽、哀の感情を謳った曲。

Vehuia
ラテン調のバックビートにサロードの奏でる陽気なメロディーが楽しい曲。
 ほか

出演

演奏:IONAH#trio
サロード アビセック・ラヒリ  タブラ パリマル・チャクラバルティー  ギター・三味線 辻 英明

アビセック・ラヒリ(Abhisek LAHIRI)
 インド国営放送局認定のA級サロード奏者。 27歳の若さにして、その完璧な技巧、綿密な構成力、深い音色により世界各地で才能を認められている奏者である。6歳から父Pt.アロック・ラヒリの下で学び、幼少時にはオランダで開催された「ワールド・キンダー・フェスティバル」に天才サロード少年として招待され、そのコンサート模様はドイツのテレビ番組で放映された。また、インド人としてはじめてフランスのヨーロッパ議会(EU)より演奏依頼を受け、インド国文化省より海外派遣アーティストとして助成金を与えられる。ノルウェー大使館よりアヌン・ランド・レジ賞、インド国営ラジオコンクールにてテレグラフ・スクール賞および大統領賞ほか多くの受賞暦を持つ。2010年11月に開催された第一回GIMA(グローバル・インディアン・ミュージック・アワード)で彼のアルバム「スパークリング・サロード」が北インド古典音楽部門にノミネートされる。総勢数百枚のエントリーの中から北インド古典音楽部門にノミネートされたのは5人のみ、その中にはウスタッド・ザキール・フセインやハリ・プラサッド・チャウラシアなどがいる。現在、インド国内の主要なフェスティバル、また、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各地でのコンサートツアーを行っている。

パルタ・サラティ・マケルジー(Shri. Parta Sarathi Mukherjee)
 幼少時より父、アスホク・クマール・マケルジーよりタブラの手ほどきを受け後に、ベナレス・ガラナ流派の長老で伝説的なタブラの巨匠、パドマブサン・パンディット・パラサジの一番弟子となり、現在ではタブラ研究者としての肩書も持つ多彩な演奏家である。インド国内外のフェスティバルで、 Pandit Budhaditya Mukherjee, Smt. ShubhaMudgal, Begum Parveen Sultana, Shruti Sadolikar, UstadShahid Parvez, Ustad Shujaat Khan, Pandit Rajan and Sajan Mishra, Smt. Laxmi Shankar, Smt. Malini Rajurkar, Pt.Ronu Majumdar, Ustad Nishat Khan, Ustad Imrat Khan,Pandit Alok & Abhisek Lahiriなどの国際的に著名な演奏家達と共演し、また彼の活動は伝統的な音楽家、舞踏家との共演だけにとどまらず、ギリシャの著名な作曲家/ロス・ダリ―とのコラボレーションでは2004年のアテネオリンピックのオープニングセレモニーで演奏する。
他にも、フラメンコギターリストEduardo Niebla、ウッドベースのAchim Tang、ジャズギターリストGiorgio Serci、パーカッショニストRonny Barrac、フルーティストDeepak Ram などとの共演が一例として挙げられる。Swar Sadhane Mandir, Abhinav Kala Samaj, All IndiaRadio Music Competition などの受賞歴を持つ。

辻 英明(つじひであき)
ストラスブール(フランス)在住、ギターリスト・三味線奏者。1993年より渡仏。リヨン国立音楽院、オルネイ・スウ・ボワ市立音楽院、ストラスブール国立音楽院でギター、音楽一般教養科目、室内楽を取得する。また、多くのマスタークラスに参加し、レオ・ブローウェル、アルヴァロ・ピエルリ、パブロ・マルケス、アルベルト・ポンセらに師事する。三味線を京極流民謡家元、京極利典師の下で学ぶ。現在、ストラスブール国立音楽院で教鞭をとる傍らソリストまたはアンサンブルの一員としてヨーロッパ各地で演奏活動を行っている。自らリーダーとして作曲・企画を担当し活動しているワールド・ミュージック・グループIONAHは2009年から二人のインド人演奏家、アビセック・ラヒリ(サロード)とパリマル・チャクラバルティー(タブラ)らと共にトリオとしてドイツ・フランス各地のツアーを行っている。民謡アンサンブルSAKURAの一員としてフランスを中心にヨーロッパ各地でのフェスティバルで演奏。現代音楽のプロジェクトにも数多く参加し、フランスのensemble LINEAとピエール・ブーレーズ作曲の”Le Marteau sans Maitre”をヴィトリア・ガステイツ(スペイン)の現代音楽フェスティバルで演奏、ルーブル美術館主催のコンサートシリーズ「無声映画と現代音楽」では、溝口謙二監督作品の「瀧の白糸」を基に作曲家望月京が書き下ろした新曲を初演し、後にジュネーブ、アムステルダム、ベルリン、ケルンなどで再演する。

更新:2014/7/17

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