第134&138回 レクチャーコンサート「ベートーヴェン、チェロソナタ」

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開催概要

コンサートに寄せて
 ベートーヴェンのチェロとピアノのための全作品を、2回に分けてお届けします。
パート1は、1796年に書かれた作品。パート2は、1801年から1815年にかけて作曲された中・後期の作品で構成されています。作品5の2つのチェロソナタは、ベートーヴェンがベルリン滞在中に、宮廷首席チェロ奏者デュポールとの共演のために作曲されました。ピアノとチェロが対等に扱われ、初の「二重奏」という意味でも重要なソナタです。即興演奏の達人ベートーヴェンは、その凄腕を変奏曲というジャンルで披露しています。3つの変奏曲も、よく知られた主題をもとに、さまざまな表情の変化をみせる魅力的な作品です。ベートーヴェン充実の時期「傑作の森」の一曲、作品69のチェロソナタは、演奏技巧的にも音楽的内面の深さにおいてもチェロソナタの真骨頂と言える名曲です。インド思想に傾倒していた時期に書かれた作品102の2つのチェロソナタは、神秘的・哲学的な要素の色濃い孤高の世界を描いています。ベートーヴェンも愛奏したウィーンの名工ワルター製作のピアノは、音色の美しさとニュアンスの豊かさ、ダイナミックな音響にも卓越した響きをもっています。当時のフォルテピアノとチェロで聴くベートーヴェンの世界をお楽しみ下さい。

花崎 薫 小倉貴久子

入場料:各日 大人2000円、学生1000円
(未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。)
会場:楽器博物館 天空ホール
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター、
       浜松市文化振興財団オンラインショップ http://www.hcf.or.jp/shop/にて。
       電話予約は楽器博物館へどうぞ。
問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)

プログラム

パート1 2012.7.16(月)
チェロとピアノのためのソナタ ヘ長調 第1番 作品5-1
ヘンデルのオラトリオ《ユダス・マカベウス》の主題による 
 ピアノとチェロのための12の変奏曲 ト長調 作品番号外45
モーツァルトのオペラ《魔笛》の主題〈娘っ子でも女房でも〉による
 ピアノとチェロのための12の変奏曲 ヘ長調 作品66
チェロとピアノのためのソナタ ト短調 第2番 作品5-2

パート2 2012.8.30(木)
モーツァルトのオペラ《魔笛》の主題〈恋を知る殿方には〉による 
 ピアノとチェロのための7つの変奏曲 変ホ長調 作品番号外46
チェロとピアノのためのソナタ 二長調 第5番 作品102-2
チェロとピアノのためのソナタ ハ長調 第4番 作品102-1
チェロとピアノのためのソナタ イ長調 第3番 作品69

使用フォルテピアノ

1810年にウィーンの名工A.ワルター&サンズが製作した楽器博物館所蔵のフォルテピアノです

出演

花崎 薫 はなざきかおる
東京藝術大学在学中、ドイツ学術交流会給費留学生としてベルリン芸術大学に2年間留学。
同大学卒業後、東京藝術大学に復学し卒業。東京藝術大学在学中に安宅賞を受賞。
1981年、第50回日本音楽コンクール、チェロ部門第3位入賞。1986年、文化庁在外研修員としてドイツ、カールスルーエ音楽大学に留学。この間、堀江泰氏、E・フィンケ、M・オースタータークの各氏に師事。1989年、エルデーディ弦楽四重奏団を結成、ドイツ、フランス公演を行うなど意欲的に活動している。長年にわたり、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席チェロ奏者として、井上道義、S・ゴールドベルク、小澤征爾、C・アルミンクなど歴代の指揮者のもとで、オーケストラを支えた。ソリストとしても、R・シュトラウスの「ドン・キホーテ」などで同交響楽団とたびたび共演。現代音楽のアンサンブル、東京シンフォニエッタのメンバーとしても活躍し、2007年、同シンフォニエッタの定期公演でリゲティのチェロ協奏曲を演奏して高い評価を得た。
2011年、新日本フィルを退団し、愛知県立芸術大学准教授に就任。東京藝術大学、武蔵野音楽大学においても後進の指導にあたっている。
2011年6月、所属する東京シンフォニエッタがサントリー芸術財団の佐治敬三賞を受賞。また、メンバーの一人を務めるエルデーディ弦楽四重奏団は、ハイドン、メンデルスゾーン、シューマンの作品のCDを発売している

小倉貴久子 おぐらきくこ
東京芸術大学、同大学大学院ピアノ科修了。アムステルダム音楽院を特別栄誉賞"Cum Laude"を得て首席卒業。
1988年第3回日本モーツァルト音楽コンクールピアノ部門第1位。
1993年ブルージュ国際古楽コンクールアンサンブル部門第1位。
1995年には同コンクールフォルテピアノ部門で9年ぶり史上3人目の第1位と聴衆賞。
帰国後は各回ごとにテーマを定めた室内楽演奏会『音楽の玉手箱』や『ベートーヴェンをめぐる女性たち』などのユニークなコンサートシリーズを展開。またソロ、室内楽、協奏曲などバロックから近現代まで幅広いレパートリーで活躍。ホール主催演奏会や音楽祭、ラジオ、TVの出演や録音も多い。これまでにCDを30点以上リリース。浜松市楽器博物館コレクションシリーズ15 CD『月光/春』は朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、音楽現代推薦盤に選ばれ、他コレクションシリーズも注目を集めている。『月光~幻想曲風ソナタ/クラヴィーア作品集』、『コジェルフ クラヴィーア作品集』『ソナチネ・アルバム』『麗しきメンデルスゾーン~歌の翼に~』『ジュスティーニ/12のソナタ集』『夢~トロイメライ~』及び『月の光~エラールピアノとフランスのうた~』は「レコード芸術」誌の特選盤となった。DVD『楽器の世界コレクション(2)-プレイエルのピアノ-室内楽で聴くショパンが愛した音の世界』(浜松市楽器博物館・デジタルセンセーション株式会社)。著書にカラー図解『ピアノの歴史(CD付き)』(河出書房新社)。校訂楽譜に『ジュスティーニ:12のソナタ集 第1、2巻』(カワイ出版)。
現在東京芸術大学古楽科非常勤講師(フォルテピアノ) http://www.h2.dion.ne.jp/kikukohp/

更新:2014/7/17

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