第131回 レクチャーコンサート「諸行無常 盛者必衰 平家琵琶を聴く、語る」

詳細

ダイジェスト映像

開催概要

平清盛を中心とする平家の栄華と没落を描いた軍記文学の最高峰平家物語。
その語り本は、琵琶法師によって琵琶を弾きながら語られた。それを平曲とよぶ。

平曲は娯楽ではなく鎮魂であるという。そのエッセンスの解説と、名場面を味わい、一緒に語りを体験する貴重なレクチャーコンサート。

入場料:大人1500円、学生1000円
(未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。)
会場:アクトシティ浜松 音楽工房ホール
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター
問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)

平家琵琶(平曲)とは
日本には成立年代や楽器の構造が異なる数種類の琵琶がある。平家琵琶は『平家物語』の一部始終を「語る」もので、13世紀に成立した。平家詞曲、平曲、平語などと呼ばれる。声明や雅楽に由来する旋律で、声域の高低や節回しの長短を組み合わせて語る。琵琶は旋律形式や音高が変わる時に短く弾く。

伝承責任者は人最高位の検校(けんぎょう)で、寺社の修復費用を募る「勧進平家」や、徳川幕府の法要「法華頓写」の式楽で語った。茶人や歌人も教養として学んだ。現在は名古屋の検校が8句を伝えるほか、幕末の江戸で平曲を相伝した弘前藩士の系統が、全200句を継承保存している。このレクチャーコンサートでは最後に皆で語りを体験してみる。※琵琶の演奏体験はありません。

プログラム(予定)

句組
平家物語巻之四「鵺」

 以仁王の謀反を企てた源頼政は和歌の名手で、二度の鵺(ぬえ)退治が有名である。
平曲ではあらゆる旋律形式を用いて文武両道の頼政を描写する。
浜松市北区には鵺の死体が落ちてきたという伝説がある。

平家物語巻之七「一門都落」
 木曾義仲が都に入り、平家一門は邸宅に火をかけ都を落ちる。平時忠は男山を遥拝する。
貞能は宗盛に諌言するが都落ちの結論は変えられず、西八条邸の焼け跡に戻り、重盛の遺骨を
掘り出し高野山に送る。

平家物語巻之九「宇治川」
 鎌倉の頼朝は、義仲追討の範頼・義経軍を向ける。頼朝から名馬「生好(いけずき)」を賜った
佐々木高綱と「磨墨(するすみ)」を賜った梶原景季が、宇治川で先陣を争う。

平家物語巻之十「海道下」
 一の谷の合戦で生捕となった平重衡は、頼朝の詮議を受けるために東海道を鎌倉へと下る。
池田宿では、熊野(ゆや)が見事な和歌を詠みかける。熊野は平宗盛の愛した女性であった。

祝儀「上日」
 高倉天皇の仁徳を称える一節で、江戸時代には祝儀として演奏会の終盤に語られた。

出演

語り 鈴木まどか 古川久美子

鈴木まどか すずきまどか
前田流平家詞曲相伝。平曲研究所代表。昭和44 年東京都武蔵野市生まれ。小学校六年生のとき平曲を志す。平成9 年日本女子大学大学院修士課程修了。平成10 年館山宣昭師より平家詞曲相伝。平成20 年平曲研究所を設立。主な活動として、伝承史研究、寺社での奉納演奏、生涯学習講座、東日本大震災復興支援の「勧進平家」に取り組む。

古川久美子 ふるかわくみこ
前田流平家詞曲相伝。昭和37年宮城県仙台市生まれ。仙台市在住。昭和61年館山甲午師の門下山内とも子師に師事。平成9 年館山宣昭師に師事。平成21年館山宣昭師より平家詞曲相伝。演奏活動としては平成9 年仙台市芸術祭、13 年岩手県平泉町義経堂、栃木県那須町那須温泉神社、広島県宮島町厳島神社ほか多数。

更新:2014/7/17

浜松市楽器博物館Webページの著作権は、すべて浜松市楽器博物館にあります。許可なく、複製・改変および無断転載・複写等を禁じます。