第114回 レクチャーコンサート「中央アジア・キルギスの“コムズ”」

詳細

入場料:大人2000円、学生1000円
(未就学のお子様は、入場をご遠慮頂いております。)
会場:楽器博物館天空ホール(展示室地下)
チケット取り扱い:楽器博物館、アクトシティチケットセンター
問い合わせ・チケット予約:楽器博物館(053-451-1128)

 キルギスは天山山脈などの山々に囲まれた国で、「中央アジアのスイス」「シルクロードの十字路」とも呼ばれ、美しい自然と豊かな歴史をもっています。昔、シベリアのエニセイ川のほとりに住んでいた遊牧民が西方へ南下し、今のキルギスの地に定住したといわれます。

「肉好きは西方(キルギス)へ、魚好きは東方(日本)へ」とはキルギスで聞かれるお話。キルギス人にも日本人にも蒙古班がありますから、昔は兄弟だったという説にも頷けますね。
 さてキルギスでは楽器のことをすべてコムズと呼びますが、音楽の中心となるのは弦楽器のコムズです。
このコムズは、ギターのような普通の弾き方だけでなく、楽器を頭の上に持ち上げたり、逆さまにしたり、縦にしたり、ついには、隣の人の楽器を弾いたり、と豊かなパフォーマンスで音色に華を添えます。金属口琴テミル・オーズ・コムズは主にメロディーを奏でます。木製口琴ジガチ・オーズ・コムズはアイヌ民族の竹口琴ムックリと形状がそっくりです。

 素朴で繊細で時に力強い、「見せる」要素をも重視したキルギス音楽。山と湖の美しい国を想像しながらどうぞお楽しみください。

プログラム

 アクタマック コクタマック(白い喉と青い喉)
  二羽の鳥がさえずりを競い合う様子をコムズで表現します
 タグルドゥルトー(山々の運命)
  キルギスの美しい山々の情景を金属口琴のメロディーで奏でます
 パラボズ(車輪)
  キルギスの大平原を走る汽車の車輪の様子を繊細かつ勢いよくコムズで演奏します
 ククク(カッコー)
  カッコー鳥の泣き声を木製口琴で表します ほか

出演

アンサンブル“サフナグル”
文化の垣根を越え、キルギス民族音楽を愛するアンサンブルグループ。2006年、キルギス共和国で結成。
同年、キルギス国籍を持たない人のための『キルギス音楽コンクール』でグランプリ受賞。
民族音楽コンサート、各種イベントやライヴ、大使館レセプションなどにおいて演奏活動をしている。

ウメトバエワ・カリマン Umetbaeva Kalyiman
 キルギス共和国ビシケク生まれ。キルギス国立の音楽大学で民族音楽を専攻。
卒業後、音楽教師として子供のアンサンブルグループを指導。
金属口琴『テミル・コムズ』、木製口琴『ジガチオーズ・コムズ』、3弦の撥弦楽器『コムズ』の奏者。ビシケクで日本語を勉強し、2003年の日本語弁論大会では、キルギス共和国で1位、中央アジア大会で2位となる。
2007年4月から東京藝術大学に留学し、アイヌ民族の竹口琴『ムックリ』に関する論文で修士号を取得。現在は博士課程に在籍し『コムズ』について研究している。

石阪由美子 いしざかゆみこ
 東京都多摩市出身。民間企業勤務を経て、2004年から2年間、キルギス共和国に滞在。
国際協力機構(JICA)ボランティアとして山岳地域のナリンという町の学校で音楽を中心とした情操教育の活動に携わる。2005年よりカリマン氏にコムズを師事。
翌年にカリマン氏を中心にキルギスで結成された日本人アンサンブルグループ『サフナグル』のメンバーとなる。キルギスとその音楽に魅了され、帰国後も演奏活動を続けている。

更新:2014/7/16

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