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館長メッセージ




2012年度(平成24年度)が始まりました。
楽器博物館は開館18年目に入りました。

昨年は東日本大震災や原発事故という大きな災害に見舞われ
日本中が悲しみに包まれましたが、被災地の皆さんは気持ちを
新たに奮い起こし生活の復旧復興に臨んでおられます。
その中で、地域の伝統芸能や、音楽を始めとする芸術が、
心の元気を取り戻すための大きな支えになっていることは
皆さんもご承知のことと思います。

食べ物が身体に栄養を補給し丈夫な身体を作るように、
芸術や芸能は心の栄養を補給し、豊かな心を作ってくれるのです。
身体と心は車の両輪であり、表裏一体のもので、
どちらが欠けてもいけないと思います。

楽器博物館は世界の楽器や音楽、芸術、芸能を通して、
素晴らしい音楽文化を皆さんに紹介し、
豊かな心を持っていただける一助になればと、
さまざまな活動に取り組んでいます。

今年度の展覧会は、春に「スウィングする鉄筋彫刻」と題して、
素敵なアート作品を紹介します。夏には、静岡県出土の古代の琴を中心にして、
特別展「埋もれた楽器たち〜古代への音浪漫〜」で古代の音楽に思いを馳せます。
琴を弾く人を模した埴輪が埼玉県と神奈川県から3体集結するのは必見です。
秋には第8回浜松国際ピアノ・コンクールがありますので、地元の企業と共催で
特別展「楽器というデザイン」を開催し、
楽器と人との絆をデザインという視点から考えてみます。

コンサートはタンゴ、アルパ、アコーディオン、古代琴、韓国の世界遺産パンソリ、
トゥバ共和国の喉歌、フォルテピアノ、アフリカのコラ、ハワイのウクレレ、
人気のオカリナ、平家物語を語る平家琵琶、武士のたしなみ薩摩琵琶など多種多彩です。
ピアノ・コンクール記念コンサートでは、新進気鋭の日本人若手アンサンブルによる
ピアノ五重奏が注目です。

そのほか、イベントカレンダーにて計画しているように多彩な事業を展開していきます。

楽器と音楽を通して、世界の人々の心の文化を紹介する楽器博物館。
展示室に入った瞬間に、夢のある空間をお届けしたいと思っております。
皆さんのご来館をお待ちしております。

なお4月より、当館を管理運営しております財団法人浜松市文化振興財団は、
公益財団法人浜松市文化振興財団となりました。従来に増して公益活動に
積極的に取り組み、文化の向上に寄与しなければなりません。
楽器博物館も、財団の一施設として、更なる上質の活動を展開してまいります。
全国の皆さんからの温かな応援をいただけますことを願っております。

2012年4月1日
館長 嶋和彦
館長の部屋