館長Voice

館長が様々なトピックを随時紹介します。過去にホームページで公開されたブログなどもアップしています。

年末年始とブログをアップできず、長い間失礼しました。2008年になったと思ったら、もう2月も下旬、時の経つのがとても早く感じます。
 さて昨年12月1日には、アクトシティ中ホールで政令指定都市移行記念として第73回レクチャーコンサートを開催しました。当館所蔵の王室御用達でもあったパリの名工ブランシェ2世の手による世界的にも貴重な1765年製チェンバロを使い、演奏は世界的名手の中野振一郎さん、テーマは「18世紀ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の美の世界」。クープランを始め、ラモー、デュフリ、フォルクレなどフランス・ロココ文化円熟期の作曲家の作品を演奏しました。言葉では表現できない繊細で優雅な響きがホールに満ちあふれました。
 この演奏会はNHKがすべてをビデオ収録。その模様は今月8日と15日にNHK衛星放送ハイビジョンクラシック倶楽部にて放映されました。また再放送もあるようですので、わかりしだいホームページにてお知らせいたします。今回見逃した方は楽しみにお待ちください。またこのコンサートで演奏された曲を数多く収録したCDも同時に発売しましたので、お楽しみいただけたらと思います。収録曲など詳しくはホームページをご覧ください。(館長)

更新:2008/2/19

ニッケルハルパの響き

 11月17日(土)にミニコンサートでニッケルハルパを演奏しました。演奏は本田倫子さん。ニッケルハルパというのはスウェーデンの弦楽器で、ウップランド地方に伝わる、弓でこすって演奏する楽器です。ニッケルは鍵、ハルパはハープ=弦楽器という意味なのですが、これがなかなか珍しい楽器なのです。
 まず弦は16本。そのうち実際に弓でこするのは3本のみ、あとの12本は共鳴用と1本はドローン弦。左手音の高さを変える操作をしますが、ヴァイオリンやギターのように直接指で押さえるのではないのです。ネックにキー(=木の棒)が沢山付いていてこれを押さえると木片が弦を押さえてくれるのです。難しそうに思えますが、慣れると帰って簡単なのだそうです。
 音は、とにかく共鳴弦がよく響いて、透明感のある余韻が心地よく、ちょっと他の楽器では味わえないもの。民謡や舞曲の演奏で気持ちのいいひとときを過ごしました。来年5月にもまたこの楽器のミニコンサートをする予定です。(館長)

更新:2007/11/21

企画展「親指ピアノ」

 昨日11月3日より秋の企画展「親指ピアノ」が始まりました。12月2日までです。ピアノといっても、皆さんよくご存知のあのピアノではありません。細くて薄い鉄の板が数本から数十本、お弁当箱くらいの大きさの板や箱についていて、それを両手の親指ではじいて鳴らす楽器です。ちょうどオルゴールのような仕組みですね。アフリカのサハラ砂漠以南に広く分布する楽器で、地域や民族によって形態が違いますし、名前もリンバとかムビラとかサンザとかカリンバとか色々です。ですから、ヨーロッパ人の研究者がまとめて親指ピアノという名前を考えたのです。
 中でもよく知られているのはジンバブエのムビラとタンザニアのリンバです。ムビラは大きな半球状のヒョウタンに入れて共鳴させます。リンバにはクモの卵のうの幕を張ってビリビリ響かせます。自分の楽しみのためや、儀式で演奏します。
 オルゴールのようなカワイイ音色からなかなか迫力ある音まで楽しめる親指ピアノ。展覧会には映像コーナーや体験コーナーもありますので是非おいでください。(館長)

更新:2007/11/20

レクチャーコンサート「アイリッシュ・アフタヌーン」


 しばらくブログをお休みしていました。涼しくなったりまた暑くなったりの9月でしたが、10月になってようやく涼しくなりました。
10月最初の日曜日の7日はレクチャーコンサート「アイリッシュ・アフタヌーン」でした。アイルランド最高のホイッスル奏者ショーン・ライアン氏を迎えてのコンサート。娘のキアラちゃん(16歳)がアイリッシュ・ダンスの妙技を披露。コンクールで審査員全員から100点満点を得たという前代未聞の記録の持ち主で、お父さんのホイッスルに合わせて軽やかなステップを踏む姿は、なんともすばらしいものでした。アイルランドの妖精の話や、我が家に住む幽霊(=精霊)の話など、ショーンさんの話は次から次へと展開。守安功&雅子さんのフルートやハープ、コンサーティーナ、まつい綾さんのオールドスタイル・アイリッシュ・ダンスも加わって、とても素敵な、アイリッシュな午後を楽しみました。(館長)

更新:2007/10/9

森の水車

「緑の森の 彼方から 陽気な歌が 聞こえます・・・」と始まるのは名曲「森の水車」。「あれは水車の廻る音・・・コトコトコットン コトコトコットン ファミレドシドレミファ・・・」と続きます。水車は楽器ではありませんが、楽器のように音楽を奏でるものとしてとらえたこの歌の作詞者清水みのるは1903(明治36)年浜松市伊佐地町の生まれ。浜松一中(現浜松北高校)を卒業後立教大学に進学し、同時に詩の勉強も始めました。ポリドール蓄音機会社に入社し、田端義夫の「島の舟歌」などで作詞家としての地位を確立。その後「ふるさとの灯台」「星の流れに」「月がとっても青いから」「森の水車」など、中高年の方(私も含めて)には懐かしくてたまらない数々の歌を作ったのです。そんな清水みのるのあしあとを紹介する展覧会が浜松市の文芸館で今日から始まりました。当時の手稿、楽譜、レコードなど貴重な資料が沢山展示されています。緑に囲まれた文芸館で、美しい詩の数々に触れると、心が和みます。11月15日まで開催。ぜひ文芸館にも足を伸ばしてみてください(館長)

更新:2007/9/8

サヌカイトの楽器


 企画展「素材で楽しむ楽器たち」でもうひとつ珍しい素材があります。それはサヌカイト。世界で四国の讃岐地方(香川県)だけに産出する石で、1891年にドイツの地質学者ヴァインシェンクによってサヌカイトと名付けられました。輝石安山岩の一種で、地元ではカンカン石と呼ばれています。とても硬く、割れた薄い板をたたくと、名前の通りカンカンと甲高い澄んだ音がします。まるでガラスか金属をたたいているような音です。自然のままの割れたサヌカイトの板を、木琴のように音階順に並べて作った石琴(せっきん)も作られて、音楽の演奏に使われています。また自然のままの板ではなくて、長方形に切ったものを使う場合もあります。企画展では、自然のままの板と長方形に切ったもの(香川県坂出市の石材屋さんからお借りしています)をどちらも展示しています。実際にたたけるコーナーもあります(写真)。是非見に来てください。(館長)

更新:2007/8/31

備長炭の楽器

 

企画展「素材で楽しむ楽器たち」もあと3日で終了です。この夏休みには、全国からたくさんの人が見学に来られ、楽器の素材の珍しさやおもしろさにびっくりされていました。もうすぐ終わってしまうのですが、つい先日とても珍しい楽器が仲間入りしました。兵庫県姫路市の方からお借りしたものです。炭でできた木琴です。正確には、紀州(和歌山県)備長炭でできたシロフォン。炭琴(たんきん)と言っておきましょう。炭の形そのままのものを並べたもの(写真右側)と普通の木琴のように長方形に切ったもの(写真左)の2種類です。とても澄んだいい音がします。木と金属の中間のような音です。企画展体験コーナーに演奏できるミニ炭琴も置いてあります。炭って今ではバーベキューくらいにしか使いませんけど、この備長炭はなかなかいい音のする楽器になるんですよ。(館長)

更新:2007/8/30

学芸員実習

8月3日(金)から13日(月)まで学芸員実習を行ないました。博物館や美術館で働く専門職員を学芸員といいます。歴史や科学など専門知識を持ち、博物館資料の研究をしたり展示計画をしたり、見学者に説明をしたりと、色々な仕事をします。学芸員は国家資格で、大学で必要な勉強をして取るのが普通ですが、国家試験でも取れます。資格を取るには博物館現場での実習が必要で、その実習を当館は毎年行なっています。今年は全国の大学から9人が受講しました。「展示企画・作業」「接客」など「現場作業」を勉強します。写真は写真撮影実習。受講生全員が学芸員の仕事に就けるとは限りませんが、「モノ」を大切にして広い視野で見る「学芸的なものの考え方」を身に付け、文化に貢献する人に育っていくことでしょう。(館長)

更新:2007/8/22

アルパミニコンサート

8月12日(日)のミニコンサートは南米パラグアイのハープ「アルパ」でした。演奏は静岡市在住の演奏家、長島忠之さん。英語のハープをスペイン語ではすべてアルパというのですが、日本語で「アルパ」といった場合は、ハープ全般ではなくて、特に南米のハープのことを指します。南米の中でもとりわけアルパが盛んな国がパラグアイ。国の楽器とされているんです。コンサートでは南米の伝統曲のほかに、電子オルガンのエレクトーンとあわせて喜多郎のシルクロードなども演奏。民俗楽器と電子楽器が、なかなか雰囲気のいい音楽をかもし出し、聴衆は聴きほれていました。(館長)

更新:2007/8/21

ミュージカルグラス

ガラスの楽器ってご存知ですか? フルートやホルン、マリンバなど普通の楽器をガラスで作るというものももちろんガラスの楽器ですが、ガラスならでは、という楽器があります。ミュージカルグラスとかグラスハーモニカというものなんですけど、つまりはガラスの器の縁を水でぬらした指先でこすって、ピーンという音を出す楽器です。一番簡単なのは、どこの食器店でも手に入る一個数百円くらいのワイングラスを並べて、大きさや水の量で音程を調節して、台に固定して、指先でこするもの。ガラスのこすれる音は苦手、という人もいらっしゃるかもしれませんが、なかなか澄んだ透明感のあるいい音がします。企画展「素材で楽しむ楽器たち」ではこのワイングラスの体験用楽器=ミュージカルグラスを展示して、お客様に楽しんでもらっています。夏にぴったりの涼しげな楽器です。(館長)

更新:2007/8/16

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