館長Voice

館長が様々なトピックを随時紹介します。過去にホームページで公開されたブログなどもアップしています。

中国古代楽器のミニコンサート

 3日(日)に展示室で特別展「敦煌莫高窟壁画からの復元楽器」の関連イベントとして、中国古代楽器のミニコンサートを行いました。五弦琵琶(ごげんびわ)、阮咸(げんかん)、編鐘(へんしょう)、編磬(へんけい)、方響(ほうきょう)の5つです。演奏は五弦琵琶と阮咸がウェイウェイさん、その他が孟暁亮(モン・シャオリャン)さん。
 五弦琵琶と阮咸は正倉院所蔵の国宝、7世紀の楽器のレプリカ。編鐘と編磬は2300年前の中国の古代遺跡、曾侯乙墓(そうこういつぼ)からの出土品の模型です。
 敦煌で発見された古代楽譜から復元された曲「傾杯楽」(けいばいらく)他を演奏しました。現代の中国音楽とはまったく趣の異なる曲ばかりで、すべてはゆったりと流れる曲。聴衆は優雅な古代音楽を楽しみました。
 9日には「甦る古代中国の音」と題した講座、10日には中国古代楽器ミニコンサート第2段「古琴(こきん)、箜篌(くご)=ハープ」が開催されます。ぜひお越しください。(館長)

更新:2008/8/4

特別展「音彩浪漫ブラジル紀行」

 7月13日から始まっている特別展「音彩浪漫ブラジル紀行」。サンバだけではないブラジル音楽の魅力を紹介しています。
 ブラジルは南米大陸の約半分、世界第5位、日本の23倍という広大な面積の国。人々も黒人、白人、インディオと、その何世代にもわたる混血、そして近年では多くのアジア人と複雑多彩で、それがそのまま文化の多様性につながっています。
 底抜けに明るくにぎやかなサンバ、オリシャの神々に祈る黒人系宗教のカンドンブレ、モザンビーキ、マラカトゥ・フラウ、コンガータなどキリスト教やアフリカ系の沢山の地方色豊かな伝統芸能、自然と共に暮らし精霊を敬うアマゾン・インディオの祭礼など、ブラジル人でさえあまり知らないブラジルの音楽・芸能の数々を紹介しています。
 日本人がブラジルに移民して100年の記念の年です。是非ご観覧ください。(館長)

更新:2008/8/3

敦煌復元楽器展

特別展「敦煌莫高窟壁画からの復元楽器」が今日から始まりました。世界遺産にもなっている中国の敦煌莫高窟には膨大な数の極彩色の壁画が描かれています。つい先ごろNHKのBS放送でも「美の全貌」と題して放送されました。音楽を演奏している場面もたくさん描かれていて、楽器が全部で6000点ほど登場します。中国の敦煌研究院はこの絵画から楽器を復元する研究を1980年代から始め、90年代初めに35種60点の復元に成功しました。その復元楽器が1セット兵庫県伊丹市のアイフォニックホールに所蔵されています。今回の特別展はこのアイフォニックホールから楽器をお借りして実現したものです。
敦煌の復元楽器のほかに、奈良東大寺正倉院所蔵宝物楽器の復元品と、中国の馬王堆遺跡、曽侯乙墓遺跡出土楽器の復元模型も展示しています。敦煌を中心としたシルクロードの壮大な音楽文化を感じていただくことができるでしょう。
会期中8月2日と10日には中国古代楽器のミニコンサート、9日には「甦る古代中国の音」と題した講座も開催します。この夏は、はるか昔のシルクロードの音世界を探求してみませんか。(館長)

更新:2008/7/6

夏の特別展

 今年は日本人がブラジルに移民して100年という記念の年。先日ブラジルでは、国を挙げての記念式典が行われました。日本の皇太子殿下も出席されました。浜松市は日本で一番多くのブラジル人が住んでいる都市なので、浜松市長も出席しましたし、市民の有志もブラジルに行って浜松名物の大凧揚げを現地の人と一緒にしました。
 さて、楽器博物館では、この日本ブラジル交流年を記念して、7月13日から特別展「音彩浪漫ブラジル紀行」を開催します。ブラジルといえばサンバが有名ですが、サンバの他にも黒人系の音楽や先住民インディオの音楽など、多彩な音楽文化が存在します。実物の楽器や写真、映像を使って、そんなブラジルの情熱あふれる音楽と楽器を紹介する日本初の展覧会です。写真は黒人宗教カンドンブレの楽器の展示準備風景。
 また8月は北京オリンピックですので、中国にちなんで、7月6日から特別展「中国敦煌莫高窟壁画からの復元楽器」をします。奈良正倉院所蔵の楽器の復元品や、中国古代遺跡から発掘された楽器の模型もあわせて展示します。こちらは古代音楽のロマンを味わえる展覧会。
 ブラジルと中国。皆さん、ぜひお越しください。(館長)

更新:2008/6/26

アイリッシュハープ

 今年度の第1回目のレクチャーコンサートを来週の月曜日6月9日に開催します。登場する楽器は「アイリッシュハープ」。ビール好きの方は有名なギネスビール(あのギネスブックも発行している会社)をご存じだと思いますが、そのマークがこのアイリッシュハープですね。アイルランドのコインの浮き彫りもこのハープ。そしてなによりも、アイルランドの国の紋章が、このハープなのです。
アイリッシュハープは12世紀に現れ18世紀末まで使われたのですが、19世紀はじめに絶滅寸前になりました。ジョン・イーガンという人物がその危機を救って、伝統的なアイリッシュハープに似せて新しい楽器を作りました。これが今日使われるアイリッシュハープです。
今回の演奏者はアイルランド最高の奏者の一人グローニャ・ハンブリーさん。守安功さんらのアイリッシュフルートなども交えて、素晴らしいアイルランド音楽をお届けします。ぜひお越しください。(館長)

更新:2008/6/6

馬頭琴研修

 5月14日に楽器博物館のスタッフ全員が馬頭琴の演奏研修を受けました。馬頭琴はモンゴルの伝統的な民族楽器で、中国語では馬頭琴、モンゴル語ではモリン・ホールといい、とても人気がある楽器です。というのは、モンゴルという国に日本人が親近感持っていることに加えて、日本の小学校の2年生の国語の教科書に「スーホの白い馬」という、馬頭琴誕生伝説のお話がのっていて、小学生がみんな勉強するからです。この物語は単独の絵本になっていますから、きっとご存知の方も多いでしょう。さて、当日の研修ですが、先生は馬頭琴レクチャーグループ‘サランモル’の皆さん3名。教材は「天の風」という三拍子のゆっくりとした曲。3時間のレッスンで、なんとかひけるようになりました。馬頭琴は夏休みには体験ルームに登場しますので、皆さんにもひいていただける予定です。(館長)

更新:2008/5/31

タペストリー

楽器博物館入口ロビーのガラス壁面と展示室に、素敵なタペストリーがお目見えしました。東京在住の画家ハラダチエさんの作品でガラス面に4枚、展示室に2枚の計6枚です。ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、オーボエ、トランペット、ハープを演奏している人物が、軽やかなタッチで描かれています。2007年5月19日のブログでも紹介しましたが、ハラダさんは昨年5月に楽器博物館のために、世界の楽器を演奏している風景を描いた畳一畳以上もある絵画「ハーモニー」を製作してくださいました。これは浜松東ロータリークラブが、クラブ創立50周年を記念して楽器博物館に寄贈してくださったものです。そんなご縁もあって、今回もタペストリーの絵を提供してくださいました。音が聞こえてくるような、素敵な絵です。ぜひご覧ください。(館長)

更新:2008/5/4

スチールパン

ゴールデンウィークのミニコンサートが始まりました。第1回の今日はカリブ海の島国、トニダード・トバゴのシンボルとも言える楽器スチールパンです。スチールドラムとも言いますが、正しくはスチールパン。普通のドラム缶から作った鉄の太鼓ですが、石油を入れる容器であるドラム缶のイメージとは全くかけ離れた、とても心地のよい澄んだ響きのする楽器です。大小さまざまなスチールパンを何十人もの演奏者で合奏するのが通常のスタイルで、CDなどでお聞きになられた方も多いと思いますが、今回は関西在住の名手、村治進さんのソロの演奏。田島隆さんのギター伴奏に乗って、カリプソ、キューバン、映画音楽など、次から次へとスムースなメロディが流れます。初夏のひと時、展示室がカリブ海になりました。(館長)

更新:2008/5/3

CD新発売

コレクションシリーズ14 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 室内楽稿  ワルター・ピアノによる コレクションシリーズ15 月光/春 ~ワルター・ピアノと弦によるベートーヴェンの輝き~ 

楽器博物館コレクションシリーズCDのNo.14と15を25日に発売しました。どちらもベートーヴェンの作品を収録し、使用楽器は1810年ウィーンのワルター&サン製作のフォルテピアノ。このピアノは過去にCDNo.7「舞踏への勧誘」でソロアルバムとして演奏していますが、今回の2枚はソロ、ヴァイオリンやチェロとのデュエット、弦楽四重奏や五重奏などとの室内楽アンサンブルなど多彩なプログラム。14は交響曲第2番とピアノ協奏曲第4番、15はピアノソナタ「月光」と「悲愴」、ヴァイオリンソナタ「春」、それにチェロとの「『魔笛』より『恋人か女房か』の主題による変奏曲」。べートーヴェンの名曲集といったところです。現代のピアノでの演奏と比べると、どの曲も弦楽器との調和がとても素晴らしくて、ピアノは弦楽器なのだ、ということを実感させてくれます。演奏は日本を代表するプレイヤーの皆さんです。「春」を聞くと、ほんとうに「春だなあ」と感じられる、今の季節にピッタリのアルバムです。(館長)

更新:2008/3/31

レクチャーコンサート「トルコの民俗音楽と踊り」

 24日の午後6時半からレクチャーコンサート「トルコの民俗音楽と踊り」を開きました。トルコ民族音楽の教育・演奏の最高峰国立イスタンブール工科大学トルコ民族音楽院の先生と生徒、卒業生からなる「トゥルコアーズ民族舞踊アンサンブル」が出演。お話はトルコ在住のフリーライター、コーディネーターである細川直子さんと館長。
 とにかく、明るく楽しい演奏会でした。1曲目は厳粛雰囲気の宗教儀式音楽と旋回舞踊のセマでしたが、2曲目からはトルコ各地の楽しい歌と踊り。チャルメラの祖先のズルナ、大太鼓の祖先のダウル、木製スプーンのカシュックなど沢山の楽器の演奏に合わせて次から次へと続きます。男性の力強い踊り、女性の優雅な踊りに聴衆の目はくぎ付け。女性ダンサーの美しい民族衣装には感嘆の声。日本にもある「腹踊り」では客席は大笑い。あっという間の2時間でした。トルコは世界でもとても親日の国。出演者の皆さんも日本での最後の演奏会とあって、サービス精神満点で演奏してくださいました。(館長)

更新:2008/3/30

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