2015年5月24日(日)「甦る唐代琵琶譜の音楽~古代シルクロード・敦煌から正倉院へ~」

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当館開館20周年記念レクチャーコンサートのテーマの一つは「日本、アジア、そして世界」です。今回はその第一弾として、日本とアジアの音楽のつながり、そして古代シルクロードの音色を探るコンサートを開催しました。法政大学教授のスティーヴン・G・ネルソン先生と、日本を代表する雅楽団体の一つである伶楽舎の皆さんをお招きしました。

ネルソン先生は中国の敦煌・莫高窟で発見された「敦煌琵琶譜」や、世界最古の琵琶譜である正倉院の「天平琵琶譜」を解読する研究をされています。今回は5曲を取り上げ、ネルソン先生が1曲ずつ解説し、伶楽舎によって再現演奏されました。

演奏には、現在の雅楽器に加え、現在では使われていないシルクロードを起源とする楽器の復元楽器も使われました。唐の玄宗皇帝の時代の五絃譜を元にした「上元楽」では、古代西アジアで生まれたハープの「箜篌(くご)」、そして世界で唯一正倉院にのみ現存する、インド起源の五絃琵琶などの復元楽器が使われ、11種の楽器による大合奏となりました。復元楽器の音色が加わった豊かな響きに、来場のお客様は興味深く聴き入っていました。

更新:2015/6/3

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