2015年11月16日(月)「クラヴィーアの国“ウィーン”~ワルターで聴く魅惑の室内楽作品~」

2015walter-houkoku

当館所蔵のフォルテピアノ、ワルター&サン(1808~10年、ウィーン)を使用したレクチャーコンサートを開催しました。ワルターはドイツに生まれ、ウィーンに移り住んだ優れた楽器製作者で、現存するワルター製のピアノは40台といわれています。1800年頃からは息子が製作に加わり、ワルター&サンという銘になり、この時代のピアノは10数台しかありません。また、ワルター製の楽器はモーツァルトやベートーヴェンといった作曲家が所有していたことでも知られています。

今回のコンサートではフォルテピアノを含むほとんどの楽器が19世紀のもので、ベートーヴェン作曲「ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 作品24『春』」、シューベルト作曲「即興曲 変イ短調 作品90-4」「『しぼめる花』による序奏と変奏」、フンメル作曲「ピアノとフルート、オーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための大七重奏曲」が演奏されました。最後の「大七重奏曲」では7つの楽器だけでオーケストラのような重厚な響きが会場に広がり、演奏後には拍手が数分間鳴り止みませんでした。
当時の音色を存分に楽しめたコンサートとなりました。

更新:2015/11/29

浜松市楽器博物館Webページの著作権は、すべて浜松市楽器博物館にあります。許可なく、複製・改変および無断転載・複写等を禁じます。