2014年8月4日(月)「アフリカの魂・バラフォン」

2014Balaphon

 元ブルキナファソ国立舞踊団首席バラフォン奏者、ムッサ・ヘマさんをお迎えしてコンサートを開催しました。

 バラフォンは西アフリカの木琴で、鍵盤の下には共鳴体となるヒョウタンがついています。このヒョウタンに孔を開け、そこに地蜘蛛の巣や豚の腸の内膜、薄いビニールなどを張っておくと、鍵盤を叩いた時に木の温かい音色と共に「ビリビリ」と鳴る音が聞こえます。この「ビリビリ」という音がアフリカの音の特徴でもあるのです。

 バラフォンを演奏することは、選ばれた楽士の家系に生まれた子孫だけが引き継ぐことを許されるのだそうです。彼らはグリオと呼ばれ、歴史や物語を語る吟遊詩人です。ムッサ・ヘマさんもグリオの家系に生まれ、5 歳からバラフォン奏者である父の下で伝統的奏法を学びました。アフリカの音楽は、楽譜を見て練習するのではなく、先生の演奏を聴いて何度も練習し、曲を記憶して習得していくのだそうです。現地の人々は旋律を聴くだけでグリオの語る物語がわかるといいます。

 演奏は即興的にされていて、曲の後半に向かうにつれて細かくなり、超絶技巧が多く使われていました。曲にはそれぞれメッセージがあり、平和を残してほしいという想いがこめられた歌詞を会場のお客さんと掛け合いで歌う場面も見られ、最後はお客さん全員が立ち上がり大いに盛り上がりました。

更新:2014/8/31

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