企画展「切手にみる楽器たち」が終了しました

2014kitte

5月3日(土)より開催されていました明治大学名誉教授江波戸昭氏(1932~2012)の切手コレクション展が6月1日(日)に終了しました。江波戸氏は、専門の経済地理学者としての研究の傍ら、世界の民族音楽の研究に勤しみ、レコード・CDの解説やラジオ・テレビへの出演等で、音楽を愛する人びとからも慕われましたが、楽器や舞踊や音楽をデザインした切手の世界的コレクターでもあり、収集された世界の切手はおよそ33,000枚と言われています。

氏は明治大学退官後、明治大学リバティアカデミーを始めとする社会人教育に尽力され、浜松市楽器博物館でも平成21年(2009)から民族音楽紀行と題した講座のシリーズを持っていただきました。しかし、数年前より体調を崩され、社会教育への志半ばにして、平成24年10月に、ついに帰らぬ人となりました。

生前より、切手コレクションは将来は楽器博物館に寄贈したい、とおっしゃっていたため、一周忌を終えた2013年12月に、故人の遺志に従い、ご遺族から楽器博物館にご寄贈いただきました。切手の整理はこれから膨大な時間を要しますが、少しでも早く一般公開するために今回の企画展を開催したものです。

展示された切手は極一部の1100枚ほどですが、これらの切手には、今ではもう使われることがなくなってしまった楽器も数多く描かれていることや、楽器のみならず演奏している様子も描かれていますので、楽器文化を語る上で、極めて貴重な資料です。世界の国が、楽器や舞踊や音楽に対して、いかに敬意を払っているかを、この切手を通じて感じることができます。

切手はたいへん小さいので、顔を近づけて見ないと細かいところがわかりませんので、何枚かの切手は大きく引き伸ばしてパネルにしました。こうしてみるとなかなか素晴らしい芸術作品です。小さな切手ですが大きな世界が広がっていました。

期間中8,693人の方が訪れ、熱心に見学されていました。なおこの切手は、今後も地下の展示室にコーナーを設けて、適宜展示していく予定です。

更新:2014/7/25

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