コレクションシリーズ41 「大いなる転換期の音楽 18世紀英国王室とカークマンの時代 ~カークマン・ハープシコードによる~」

内容

コレクションシリーズ41 「大いなる転換期の音楽 18世紀英国王室とカークマンの時代 ~カークマン・ハープシコードによる~」

演奏

中野振一郎(ハープシコード) 川田知子(ヴァイオリン)

使用楽器

チェンバロ
  A.& J.カークマン ロンドン 1791年 61鍵 2×8′1×4′ F1~f3
  A=415Hz 全長230.0cm 浜松市楽器博物館所蔵

ライナーノーツより

17世紀における英国のハープシコード(チェンバロ)音楽には独特の魅力がある。
ごく個人的な感想かもしれないが、少なくとも私はそう信じてやまない。エリザベス女王時代のヴァージナル音楽、ヘンリー・パーセルの作品…いずれも自然に音楽を演じられる喜びを感じてきた。ヨーロッパ鍵盤音楽の黄金期を代表する存在であったから…もし理由があるのだとすればそんなところだろうか。

一方で楽器という視点から考えると、英国のハープシコードが個性を発揮するようになるのは「18世紀になってから」だと云われている。このCDに使用したカークマン製の楽器もそのカテゴリーに入る。カークマンは純然たるイギリス人ではないが、彼の楽器には強烈な「イギリス臭さ」がある。
音色、美意識、機能性…不思議なパワーを持ったハープシコードだ。この楽器の音色は美しく気品に満ちている。そして音量にボリュームもある。外観は高級材の家具を思わせる見事な化粧張りがほどこされ、絵画は描かれていない。
派手さこそないが、他のヨーロッパ諸国にはない、英国独自の落ち着きと上品さをそなえていると言えよう。(中野振一郎)

演奏曲目

No. 曲名
1 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 HWV371 G.F.ヘンデル
2 ハープシコードのためのソナタ 作品5 より 第2番 ニ長調 J.C.バッハ
3 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 HWV372 伝G.F.ヘンデル
4 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV364a G.F.ヘンデル
5 ハープシコードのためのソナタ 作品5 より 第3番 ト長調 J.C.バッハ
6 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 HWV361 G.F.ヘンデル

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