コレクションシリーズ37 「デュフリ全集Ⅱ ~18世紀フランスの雅~」

内容

コレクションシリーズ37 「デュフリ全集Ⅱ ~18世紀フランスの雅~」

演奏

中野振一郎(チェンバロ)、上野美科(ヴァイオリン)

使用チェンバロ

フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ2世 パリ 1765年
61鍵×2 2×8′ 1×4′ F2~f3 カプラー バフストップ A=400Hz 全長233.0cm
浜松市楽器博物館所蔵

ライナーノーツより

18世紀ロココ文化フランス音楽の象徴的作曲家デュフリの鍵盤楽曲。18世紀王室御用達チェンバロ製作一族ブランシェ家の名工フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ2世作の名器。そして名手中野振一郎。
三者が出逢い奏でる音楽は、音楽の域を超えて「18世紀のフランス」そのものなのである。

フランスで最も「18世紀らしい生き方」をした音楽家はジャック・デュフリだと言える。18世紀に生まれ、18世紀を歩み、18世紀に殉じた作曲家の楽曲を、同じく18世紀のオリジナル楽器で聴く。

演奏者は18世紀フランス生まれというわけにはいかないが、その音楽語法に最も精通した演奏家のひとり、中野振一郎さんだ。そう、我々はこのCDでただ鍵盤楽曲を聴くのではない。「18世紀のフランス」そのものを聴くのである。(澤谷夏樹)

マリー・アントワネットも好んだハープやクラヴサン(チェンバロの仏語名)の演奏が部屋に音の装飾を添える。ハープもクラヴサンも音の強弱はほとんどなく、バロック音楽の劇的表現にもロマン派の感情表現にも適さない楽器であり、文字通り装飾文様のような音の線を描く。・・・どちらの楽器も音色ばかりでなく、曲線を特色とするその優美な形体もまた、演奏する女性や家具類とも調和しつつ、ロココ室内を彩っていたのだ。(和田章男)

演奏曲目

ジャック・デュフリ Jacques Duphly 1715~1789

Disc 1クラヴサン曲集 第2巻(1748年) Pièces de Clavecin Deuxième livre 1748

No. 曲名
1 「ヴィクトワール」 ニ長調(快活に) La Victoire (Vivement)
2 「ドゥ・ヴィルロワ」ニ長調(勇ましく) La de Villeroy (Hardiment)
3 「フェリクス」ニ短調(気高く) La Félix (Noblement)
4 「ドゥ・ヴァートル」ニ長調(勇ましく) La de Vatre (Hardiment)
5 「ランツァ」イ長調(気高く、生き生きと) La Lanza (Noblement et Vif-Gracieusement-Vif-Gracieusement-Vif)
6 「鳩」ロンド イ短調(優しく) Les Colombes.Rondeau (Tendrement)
7 「ダマンジー」イ長調(快活に) La Damanzy (Vivement-Lent-Vif)
8 「ドゥ・ブゼヴィル」ロンド ホ長調(優しく)  La de Beuzeville.Rondeau (Tendrement)
9 「デリクール」ホ長調(気高く、生き生きと)  La D’héricourt (Noblement et Vif)
10 ガヴォット ホ長調&ホ短調(優しく) Gavotte (Tendre)
11 メヌエット ホ短調&ホ長調(優しく) Menuet et Second Menuet (Tendre)
12 「ドゥ・ルドゥモン」ト短調(勇ましく) La de Redemond (Hardiment-Lent-Vif)
13 「ドゥ・カズ」ト長調 La de Caze
14 「ドゥ・ブリサック」ト短調(陽気に) La de Brissac (Guayment)

Disc 2クラヴサン曲集 第3巻(1758年) Pièces de Clavecin Troisième livre 1756
※ヴァイオリン助奏付きクラヴサン楽曲

No. 曲名
1 序曲 へ長調 (荘重に‐速く‐遅く) ※ Ouverture (Grave-Viste-Lent)
2 「ドゥ・メ」上品なロンド へ長調 ※ La de May.Rondeau
3 「修道院長マダン」へ長調(陽気に) ※ La Madin (Gay)
4 「フォルクレ」へ短調 La Forqueray.Rondeau
5 シャコンヌ へ長調 Chaconne
6 「メデ」へ短調(快活に、そして激しく) Médée (Vivement et fort)
7 「三美神」ニ長調(優しく) Les Grâces (Tendrement) Les points qui sent sur les notes de Basse signifient qu’il faut les passer avant celles du dessus.
8 「ドゥ・ブロムブル」ニ短調(快活に)  La de Belombre (Vivement)
9 メヌエット ニ長調&ニ短調  Menuets
10 「ドゥ・カゾーボン」ト長調(快活に) ※ La de Casaubon (Vivement)
11 「デュ・タイイ」ホ短調(上品に、そして朗らかに) ※ La de Tailly (Gracieux et gay)
12 「ドゥ・ヴァルマレット」 (陽気に) ※ La de Valmallette (Gaïment)
13 「ドゥ・ラ・トゥール」ト長調 (快活に) La de la Tour (Vivement)
14 「ドゥ・ギヨン」ホ長調(上品に、軽やかに) La de Guyon (Gracieux et léger)
15 メヌエット ホ短調&ホ長調 Menuets
16 「ドゥ・シャムレ」上品なロンド イ長調 La de Chamlay.Rondeau (Gracieux)
17 「ドゥ・ヴィルヌーヴ」ガヴォット (優しく) La de Villeneuve.gavotte (Tendrement)

浜松市楽器博物館Webページの著作権は、すべて浜松市楽器博物館にあります。許可なく、複製・改変および無断転載・複写等を禁じます。