コレクションシリーズ36 「デュフリ全集Ⅰ ~18世紀フランスの雅~」

内容

コレクションシリーズ36 「デュフリ全集Ⅰ ~18世紀フランスの雅~」

演奏

中野振一郎

使用チェンバロ

フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ2世 パリ 1765年
61鍵×2 2×8′ 1×4′ F2~f3 カプラー バフストップ A=400Hz 全長233.0cm
浜松市楽器博物館所蔵

ライナーノーツより

18世紀ロココ文化フランス音楽の象徴的作曲家デュフリの鍵盤楽曲。18世紀王室御用達チェンバロ製作一族ブランシェ家の名工フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ2世作の名器。そして名手中野振一郎。
三者が出逢い奏でる音楽は、音楽の域を超えて「18世紀のフランス」そのものなのである。

フランスで最も「18世紀らしい生き方」をした音楽家はジャック・デュフリだと言える。18世紀に生まれ、18世紀を歩み、18世紀に殉じた作曲家の楽曲を、同じく18世紀のオリジナル楽器で聴く。

演奏者は18世紀フランス生まれというわけにはいかないが、その音楽語法に最も精通した演奏家のひとり、中野振一郎さんだ。そう、我々はこのCDでただ鍵盤楽曲を聴くのではない。「18世紀のフランス」そのものを聴くのである。(澤谷夏樹)

マリー・アントワネットも好んだハープやクラヴサン(チェンバロの仏語名)の演奏が部屋に音の装飾を添える。ハープもクラヴサンも音の強弱はほとんどなく、バロック音楽の劇的表現にもロマン派の感情表現にも適さない楽器であり、文字通り装飾文様のような音の線を描く。・・・どちらの楽器も音色ばかりでなく、曲線を特色とするその優美な形体もまた、演奏する女性や家具類とも調和しつつ、ロココ室内を彩っていたのだ。(和田章男)

演奏曲目

ジャック・デュフリ Jacques Duphly 1715~1789

No. 曲名
クラヴサン曲集 第1巻 Pièces de Clavecin Premier livre 1744
1 アルマンド ニ短調 Allemande
2 クーラント ニ短調 Courante
3 「ヴァンロ」 ニ長調 La Vanlo
4 ロンド(上品に)〈あるいは“上品なロンド”〉 ニ長調 Rondeau (Gracieux)
5 「トリボレ」(快活に) ニ短調 La Tribolet (Vivement)
6 ロンド(優しく)〈あるいは“優しいロンド”〉ニ短調 Rondeau (Tendre)
7 「ダマンジー」 ニ長調 La Damanzy
8 「カザマジョール」 ニ長調 La Cazamajor
9 アルマンド ハ短調  Allemande
10 クーラント「ブコン」 ハ短調 La Boucon (Courante)
11 「ララール」 ハ短調 La Larare
12 メヌエット ハ短調&ハ長調 Menuets
13 ロンド ハ長調&ハ短調 Rondeau
14 「ミレッティーナ」ハ短調(快活に)、ハ長調(軽やかに) La Millettina (Vivement-Légèrement)
クラヴサン曲集 第4巻 Pièces de Clavecin Quatrième livre 1768
15 「ドゥ・ジュイニェ公爵夫人」(気高く、優しい風情で) 二長調  La de Juigné (D'un stile noble et tendre)
16 「ドゥ・サルティーヌ」 ト長調 La de Sartine
17 「ドゥ・デュルモン」(上品なロンド) イ短調 La de Drummond (Rondeau gracieux)
18 「ドゥ・ヴォカンソン」 変ロ長調  La de Vaucanson
19 「ポチュイン(ロンド)」(節度をもって) ハ短調 La Pothoüin (Rondeau modérément)
20 「デュ・ビュック」 ト短調 La du Buq

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